
わたしたちの活動は、食物アレルギーにつながる
特定原材料8品目を使用しない除去食(食品および飲食メニュー)の
開発・製造・販売、また企業の開発支援コンサルティングや
安心して食べられる場づくりに取り組んでいます。
しかし、目指しているのは“除去した食品を届けること”ではありません。
食べて「おいしい」ことこそが、
本当のミッションです。
おいしさを大切にしながら、食物アレルギーにも
対応した食品・食事の開発・製造・販売を持続的に行うことで、
私たちは次のような社会の豊かさを生み出したいと考えています。
食物アレルギーは、社会的な認知が進み、摂食による影響についての理解も広がってきました。
現在では、加工食品や調理済み食品に対してアレルゲン表示の基準が設けられており、
消費者が情報をもとに食品を選択し、回避することが可能になっています。
しかし、食とは単純に「活動エネルギーを得るための行為」だけではありません。
食から生まれる「おいしい」という体験は、カロリーや栄養価を超えた力を持っています。
体と心を満たし、日々の活力となり、食をともにする人と人をつなぐ。
そして暮らしを豊かにし、ときに新たな文化や経済を生み出す存在でもあります。
食物アレルギーは年々増加傾向にあり、個人の体質や家庭内の工夫の問題として捉えられがちですが、
しかし、長い目で見れば、それは社会にとっても小さくない損失であると、私たちは考えています。
食品を除去する場合、一般的には、元の食材に近い味や香り、食感を持つ別の食材を用いて代替する方法が検討されます。
私たち自身も、開発の初期段階では、こうした考え方をもとに試作を重ねてきました。
その過程で感じたのは、単に食材を置き換えるだけでは、味や食感の面で「物足りなさ」があるという点です。
例えば小麦粉を米粉や片栗粉に替えた場合、それぞれに良さはあるものの、小麦が持つ独特の風味や食感とは異なり、
料理としての印象が変わってしまうことがあります。
除去食が増えてきているとはいえ、まだまだ流通が少なく、高価になりがちで、
普及も十分とは言えないという印象を私たちは持っており、
その背景には、元の食材と比較したときに感じられるこの「物足りなさ」があるのではないか、という考えに至り、
「安全」と「おいしい」があたりまえの食を供給する
ことをミッションに掲げ活動をし、着実に実を結んでいます。
[Our Value]Food Maricoの除去食はなぜおいしい?
食物アレルギーによる経済的負担は、個人や家庭にとどまらず、社会全体にも大きな影響を与えるとされています。例えば、米国の分析によると、食物アレルギーに関連する医療費や食事の追加コスト、機会損失などを合わせた社会的なコストは年間およそ248億米ドル(約3兆円超)に上るという推計があります※。このような試算は、アレルギーが多くの人々の日常生活や経済活動に関わっていることを示しています。
※出典元:米国の食物アレルギーに関する社会経済的負担に関する分析報告(2021年)など
Food Marico のプロジェクトは、代表である 上田まり子 の家族が重度のアレルギーを抱えていたことをきっかけにスタートしました。
子どもたちがアレルギーによって苦しむ姿を目の当たりにし、当初はアレルギー物質の除去を最優先に、「安全」を第一とした対応を行っていました。しかし、アレルギーの状態は長期間にわたって大きく改善することはなく、対応も続いていく中で、ある気づきがありました。
子どもたちにとって本当に辛かったのは、症状そのものだけでなく、同じものを一緒に食べることで得られる、当たり前のはずの幸せな時間が失われていることだったのです。
見た目や雰囲気を似せた食事を用意することはできても、それが必ずしも「おいしい」と感じられるものではなく、心から満たされる食の時間とは言い切れませんでした。その経験から、私たちは「おいしい」ことの重要性に向き合うようになります。
たとえ除去を前提とした食事であっても、家族全員が心から「おいしい」と感じられるものをつくりたい。そう決意し、日々の食事そのものを研究と捉え、試行錯誤を重ねてきました。
その結果、最初はうまくいかなかった料理も、年月を重ねる中で少しずつ形になり、やがて家族全員が笑顔で「おいしいね」と言い合える、そんな食事のレパートリーが増えていきました。
今振り返ると、この一見遠回りに見えた試行錯誤こそが、結果的には最も確かな近道だったように思います。 代替による対応は、ほんの小さな工夫や条件の違いによって、味や印象が大きく変わってしまうものです。
作って、食べて、誰かに食べてもらう。
その積み重ねが、みんなが心から「おいしい」と感じられる食事に
つながっていることは、確かだと感じています。

代替によっておいしさを実現するのが難しいとされる小麦粉。
私たちは米粉などを用い、味・食感の両面で
満足いただける仕上がりを実現しています。





Food Maricoは、上田まり子の考え方や開発技術に共感したメンバーやサポーターによって構成されています。
それぞれが担当分野に精通した専門家であり、開発した食事・食品の製造から販売、流通までを一貫してカバーしています。

アレルギー対応食品の製造、販売
食は「いのち」の源の考えのもと、40年間、国産かつ有機の原料にこだわり余計なものは入れない無添加のお惣菜を作り続けています。「いのち=食」を未来まで繋いでいくために何ができるのかと考えていたところ、上田まり子と出会い、彼女が開発してきた食事・食品の製造・販売分野でFood Maricoに参画。長年の経験と知識により、難しい製造分野において安定した製品の製造が実現しできています。

のあれキッチンの開催、食品へのレビュー
Food Maricoが実施する、アレルギー対応の食事を楽しむ時間を提供する「のあれキッチン」の開催には、ホテルグランヴィア広島 にご協力いただいています。2022年12月より定期的に開催しているほか、共同開発や商業面からのアドバイスなど、幅広い形で連携しています。

イベント企画・運営・クリエイティブ支援
アレルギー対応食品や無添加・オーガニック食品など、身体にやさしい食の価値を社会に広げる活動や、ブランド設計・ビジュアル制作を行うアースリズムマーケットに、Food Maricoのイベント運営についてサポートいただいています。

蒟蒻の食物繊維を活用した接着技術の提供
NINZIAは、日本の伝統食材「こんにゃく」の食物繊維を活用した独自の「テクスチャエンジニアリング」を開発するフードテック企業です。弊社ではNINZIAの糖や脂質に頼らず素材を結着する次世代素材「ニンジャペースト」を用いることで、より美味しい食品の開発が可能になりました。

食の多様性に寄り添う、栄養・調理・製菓のプロの育成
栄養士・調理師・製菓衛生師という3つの分野のプロ養成を柱に、地域社会の豊かな食文化を支える拠点として展開する松江栄養調理製菓専門学校。フードダイバーシティ(食の多様性)への対応は、本校が注力する教育テーマの一つで、FoodMaricoと食の未来を共に創り出していきます。

おいしいを支える旨味技術
浜弥鰹節の旨味技術「MAGIDASHI」は、アレルギー対応の料理で失われがちな“おいしさ”を支える大切な役割を担っています。 「世界中の誰もが同じテーブルを囲める未来」を実現するうえで、欠かすことのできない技術のひとつです。


安全・安心な食の提供
山陰で冷凍食品の製造や業務用食品の卸売を手がける株式会社さんれいフーズ。Food Maricoの取り組みに賛同し、パートナー企業として参画いただくことで、より多くの方に「食の幸せ」を届ける活動をともに進めています。

サスティナブル・レストランや食物アレルギー対応食に関する協働連携
磐梯町産の安全安心な農産物や持続可能な食文化の形成を目指し、SDGsな料理を提供するサスティナブル・レストランに関する講演などを行っています。また、食育の観点から食物アレルギーに対する改善策を提案し、磐梯町との連携を進めていきます。

想いでつながるチーム
山口を中心に工事資材の販売や設備工事を手がける豊田鋼機株式会社。 Food Maricoの取り組みに強く共感いただき、食品産業ではない自社においても何かできることはないかという想いのもと、私たちの活動を応援していただいています。
アレルギーの有無にかかわらず、誰もが安心して同じ食事を囲める機会を提供しています。自社の会場に限らず、ホテルや飲食店などさまざまな場所で実施しています。また、開催にあたっては、調理や接客を担当される方へアレルギー対応食の調理・提供に関するレクチャーも行い、私たちのサポートがなくても継続して実施できる体制づくりをお手伝いしています。

食物アレルギーは、正しい理解が広がることで不安や誤解が減り、安心できる環境づくりにつながります。 私たちは、講演や授業、セミナーなどを通じて、食の多様性やフードバリアフリーの考え方を伝え、社会全体で支え合える土壌づくりに取り組んでいます。

特定原材料8品目を使用しないアレルギー対応食品の開発・製造・販売を行っています。除去すること自体を目的とするのではなく、「おいしい」と感じられることを大切にし、味や食感にも配慮した商品づくりに取り組んでいます。
コンタミネーションのない専用設備で製造したグルテンフリーの製品を販売しています。
私には3人の子供がおり、3人ともに重度の食物アレルギーがあります。
食べることに制限があるだけで、食べること以外でも非常に生きづらい世の中だと感じ、どんな人も安心して食べられる社会づくり、また未来を担う子供達のためにと言う想いを持って、生きやすい共存していける社会を創りたいと思って起業しました。
まさに、社会課題を解決したいという、当事者や当事者の親の思いだけで突っ走ってきました。
私はアレルギー食に携わり25年を超えますが、昔は、手軽に食べさせられるものなんてありませんでした。
重度のアレルギーがある子供達は、外食に行くこともできない子も多く、皆さんが当たり前のようにされている外食や旅行お友達と遊ぶことさえ避けなければいけないこともあり、日々我慢を強いられ、また、自分たちが関わることで迷惑がかからないようにと周りに気を遣いながら生活を送っています。
そう言った日々を少しでも楽にする為には、食べられるものを作ること。
しかし、あくまでもアレルギーの人が食べる、高いのに美味しくないもの。また、目の前の課題の対策だけやっていても問題が解決されるわけではないので、いつまでも我慢を強いられる生き方は変わらないと強く感じました。
ましてや昔は社会での認知もほぼなく理解もしてもらえない現実。
市場規模もわからず、成功事例もなく、想いを形にすること、ましてやビジネスとして成り立たせることがどれだけ無理に等しいかを感じながらも、諦めずに貫いてきてここまできました。
食物アレルギーはアレルギーのある方だけの問題だと捉えられがちですが、いつアレルギーが急に発症するかもわかりません。
みんなで同じものを美味しく楽しく笑顔で、なんでも自由に食べられること、選択肢があることがどれほど幸せで大切なのか、関わってもらうことでアレルギーのない方にも理解してもらい、できるだけ多くの方々を巻き込みながら取り組んでいくことが課題解決への近道であること、
誰が食べても普通に美味しい物を作ることで、アレルギーに対する負のイメージを払拭していくことの重要性を強く感じました。
近年アレルギーの需要も高まり、対応の食品を販売する大手企業も増えてきました。
ですが、私達は、地元の食材をはじめ安全な食材を使い、地域も良くなるよな商品や仕組み作りを大切にし、できるだけ安心安全なものづくりをしていくことです。
私たちの目指す社会創りの実現のために、皆さんにお願いしたいのは、一緒に活動してくださる仲間作りと理解を広げるための周知活動です。
未来を担う子供達の為にも、みんなで一緒に安心して楽しむことができる社会づくりを一緒にしていきませんか?

1982 年 島根県雲南市 生まれ
島根県加茂町(現・雲南市)出身。調理師免許を取得後、保育園に就職し、アレルギー対応食 と離乳食の調理を担 当。退職後、重度の食物アレルギーを持つ子どもたちが、安心して食べられる料理を試行錯誤して作った経験を 基に、2017 年に Food Marico を起業し、企業や飲食店に対し、アレルギーや病気対応、宗教上の禁忌に対応 した食のプロデュースや 料理指導の講師などを行っている。2022年6月に、株式会社 Food Marico を設立 し、ホテル、企業のコンサルティング、自治体向けに農産物のアップサイクルによるベースバリアフリーフード の開発などサスティナビリティを重視したフードバリアフリーの社会を目指して活動を進めている。
自身もアレルギーや重度の喘息あり。
幼少期から料理を作ることが大好きで、お料理やお菓子を作る。
小学校中学年くらいからお菓子作りにはまる。家族の好きな食感や味にレシピをアレンジする。
| 名称 | 株式会社 Food Marico |
|---|---|
| 所在地 |
東京オフィス 〒104-0061 東京都中央区銀座7丁目13番6号 サガミビル2階 TEL 03-5050-2824 島根キッチン 〒690−0055 島根県松江市津田町312-2 TEL 0852−60−0778 |
| 代表 | 代表取締役 上田 まり子 |
| 許可 |
指令松保第958号の0019 菓子製造業 指令松保第980号の0013 そうざい製造業 |
| 業務内容 |
アレルギー対応食品の開発・製造・販売 フードバリアフリーに関する商品開発・プロデュース 食物アレルギーに関する教育・啓発活動 食のイベント企画・運営 |
お問い合わせの方は以下のメールフォームをご利用ください。